Japanese
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特集 寛骨臼骨切り術の合併症低減と早期回復を目指して
大転子切離寛骨臼回転骨切り術後の早期回復と合併症予防
Early recovery and prevention of complications after acetabular rotational osteotomy with trochanterotomy
天神 彩乃
1
,
杉山 肇
2
,
斎藤 充
1
Ayano AMAGAMI
1
,
Hajime SUGIYAMA
2
1東京慈恵会医科大学,整形外科学講座
2神奈川リハビリテーション病院,整形外科
キーワード:
Rotational acetabular osteotomy
,
Trochanterotomy
,
Long term results
Keyword:
Rotational acetabular osteotomy
,
Trochanterotomy
,
Long term results
pp.1631-1636
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002378
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要旨:当科では,大転子切離による寛骨臼回転骨切り術を1,800例以上に行ってきた。50歳代前半までの前・初期股関節症を手術適応としているが,進行期股関節症や中年期以降の症例については,術後15年以降の臨床成績が下がるため,適応については慎重に検討している。Ollier変法皮切を用いて大転子を切離し,広い視野を確保できるのが本法の特徴である。回転骨片の前方部分の骨切りラインを工夫し,骨切り部に骨移植を行うことにより,骨頭を外上方化させることなく,脚短縮することを予防している。大転子骨片が偽関節にならないように,骨片の切り出し方やスクリューの留め方を工夫している。今後の課題は,適応を見極めて低侵襲な骨切り術を確立し,確実な骨性被覆が得られるような骨切りと整復をシミュレーションして再現する技術を開発することである。
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