Japanese
English
手術
寛骨臼回転骨切り術の大転子切離アプローチにおける合併症
Complications of the transtrochanteric approach for rotational acetabular osteotomy
遠藤 裕介
1
,
三谷 茂
2
,
尾﨑 敏文
1
Hirosuke ENDO
1
,
Shigeru MITANI
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科,生体機能再生・再建学講座 整形外科学
2川崎医科大学,骨・関節整形外科学
キーワード:
Rotational acetabular osteotomy
,
Transtrochanteric approach
,
Complication
Keyword:
Rotational acetabular osteotomy
,
Transtrochanteric approach
,
Complication
pp.1513-1519
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000677
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要旨:寛骨臼回転骨切り術(RAO)において,大転子切離アプローチは良好な視野を広範囲で得られ手術を容易にする利点があるが,その一方で偽関節の合併症が問題となる。当院で大転子切離アプローチによるRAOを施行した症例について調査した。径6.5mmの吸収性スクリューにより再固定を行った術者2名による症例102例134股を対象とした。手術時平均年齢は33歳(14~51歳),経過観察期間は平均5年(6カ月~16年)であった。折損したスクリューヘッド部が皮下へ移動し長期間疼痛を訴えた症例が1例存在した。偽関節症例は4股(3%)に発生し,そのうちの3股(2.2%)で再手術を要した。再固定を施行した2股ではさらに追加手術を要しており重篤な合併症となった。大転子切離アプローチと吸収性スクリューの併用は合併症自体は少ないといえるが,固定力不足や折損の問題による偽関節症があり固定方法の工夫や後療法への注意が必要である。
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