画像診断
三次元CTデータを用いた寛骨臼回転骨切り術前後の寛骨臼の骨性被覆の検討
仲宗根 哲
1
,
山内 貴敬
,
石原 昌人
,
神谷 武志
,
東 千夏
,
新垣 和伸
,
金谷 文則
1琉球大学 大学院整形外科
キーワード:
寛骨臼
,
内固定法
,
骨ねじ
,
X線CT
,
治療成績
,
三次元イメージング
,
寛骨臼回転骨切り術
,
臼蓋形成不全
Keyword:
Acetabulum
,
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.455-459
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016298094
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著者らの施設で寛骨臼回転骨切り術(CPO)を行った21股を対象に、CPO前後の三次元CTデータから寛骨臼骨頭被覆角を測定し、スパイダーチャートを用いて検討した。その結果、1)被覆角の総和はCPO前後で有意差がなく、正常群と比べいずれも有意に小さかった。また、CPO前の被覆角は正常群に比べ、寛骨臼下方以外は有意に小さかった。2)CPO後の被覆角はCPO前と比べ、寛骨臼前上方から後上方は有意に改善していた。3)CPO後の被覆角は正常群と比べ、寛骨臼前上方から後上方に有意差を認めなかった。だが、寛骨臼下方部は有意に小さかった。4)スパイダーチャートを用いた骨性被覆の三次元的評価は、寛骨臼骨頭被覆角の程度を視覚的に、かつ容易に理解することができ、簡便な三次元術前計画の手法となる可能性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2016