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特集 女性アスリートのサポートを考える
公認スポーツ栄養士の立場から
-―女性アスリートへの栄養指導:留意点と栄養改善に向けて―
Nutritional education for female athletes;points to remember and for improving nutrition
石井 美子
1
,
小清水 孝子
2
Yoshiko ISHII
1
,
Takako KOSHIMIZU
2
1国立スポーツ科学センター,スポーツメディカルセンター非常勤専門スタッフ
2大妻女子大学家政学部,食物学科
キーワード:
Relative energy deficiency in sport
,
Low energy availability
,
Nutritional education
Keyword:
Relative energy deficiency in sport
,
Low energy availability
,
Nutritional education
pp.1547-1554
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002354
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要旨:すべてのアスリートは,「スポーツにおける相対的エネルギー不足(RED-S)」に陥るリスクがある。RED-Sの状態は健康に影響を及ぼし,結果的にパフォーマンス低下をもたらす。女性アスリートの健康問題では,利用可能エネルギー不足(LEA),視床下部性無月経,骨粗鬆症が「女性アスリートの三主徴」と定義されている。LEAの改善は,食事量を増やす,かつ(または)運動量を減らすことである。栄養改善の計画は,栄養アセスメントの結果およびLEAとなった原因や競技特性などを把握した上で立案し,女性アスリート自身が実現可能なエネルギー付加量とそのとり方を設定することが重要である。また,摂取量が不足の傾向にある糖質は,運動量に見合った量を摂取できるように留意する。栄養改善の実施においては,アスリートおよび指導者への栄養教育,実施した内容の評価,計画の見直しを行うことが重要であり,各専門家と連携しながら実施することが望ましい。
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