Japanese
English
特集 足関節周囲外傷の治療
解剖学的知見に基づいた新鮮三角靱帯損傷の診断から治療
Evaluations and treatments of the acute deltoid ligament injury from the aspect of the latest deltoid ligament anatomy
添田 沙織
1
,
天羽 健太郎
1
Saori SOEDA
1
1聖路加国際病院,整形外科
キーワード:
Acute deltoid ligament injury
,
Ultrasound
,
Surgical treatment
Keyword:
Acute deltoid ligament injury
,
Ultrasound
,
Surgical treatment
pp.979-986
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002216
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要旨:三角靱帯は,これまで評価法や治療法が標準化されておらず,その原因の一つとして,そもそも形態に関しての共通の理解がなかったことが挙げられる。近年の解剖研究で三角靱帯は,線維束で分けられるものではなく,内側の連続した関節包複合体の一部であることがわかり,評価もそれに基づいて行うことが求められる。実際の評価では基本的に身体所見とX線で行い,手術の適応の判断に,超音波やgravity testを追加する。MRIで多関節にまたがる三角靱帯を評価するのは困難であり,撮影方法に工夫が必要である。治療に関しては必要があれば観血的修復をためらわずに行う。三角靱帯の機能不全は慢性疼痛や機能障害をきたすため,新鮮三角靱帯損傷に対しては適切な評価と治療が重要となる。
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