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特集 脊椎脊髄外科の最近の進歩
Ⅱ.各種疾患に対する治療法・モダリティ
転移性脊椎腫瘍に対する治療
転移性脊椎腫瘍に対する手術治療
Surgical treatment for spinal metastasis
杉田 守礼
1
,
藤原 正識
1
,
山川 聖史
1
,
穂積 高弘
1
Shurei SUGITA
1
1がん感染症センター都立駒込病院,整形外科
キーワード:
Surgical treatment
,
Spinal metastasis
,
Radiotherapy
Keyword:
Surgical treatment
,
Spinal metastasis
,
Radiotherapy
pp.575-580
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000871
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要旨:転移性脊椎腫瘍に対する手術治療は2005年のPatchellら1)の報告以降,標準治療として認識されてきた。近年のがん治療の進歩による患者予後の改善によりその重要度はさらに増してきている。標準治療は脊椎に対する除圧固定および術後外照射であり,放射線抵抗性腫瘍に対してのこれらの効果は限定的なものであった。しかしながら,外科技術,ならびに放射線照射技術の進歩によりこういった腫瘍に対しても腫瘍脊椎骨全摘術,separation手術と併用した定位照射,または術中照射療法という方法を用いて良好な局所制御が得られるようになってきている。また,予後が短く比較的全身状態不良の患者であっても低侵襲手術の技術による経皮的後方固定や椎体形成などの方法を用いてそのQOLを改善することが可能となっている。
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