Japanese
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特集 足関節周囲外傷の治療
足関節果部骨折の評価と治療選択
Evaluation and treatment for ankle malleolar fractures
伊勢福 修司
1
Shuji ISEFUKU
1
1みやぎ県南中核病院,整形外科
キーワード:
Ankle fractures
,
Syndesmosis injuries
,
Surgical treatment
Keyword:
Ankle fractures
,
Syndesmosis injuries
,
Surgical treatment
pp.995-1004
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002218
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要旨:足関節果部骨折の診療においては,骨折を解剖学的に整復・固定することに加えて靱帯損傷を意識して診断・治療する必要がある。単純X線像を見て骨折型を考えることによりX線像では見えない靱帯損傷を想起し,ストレス撮影やMRIなどで情報を追加して手術計画を立てる。骨折を整復固定後に脛腓間の開大がみられない場合に,術中ストレステストによる不安定性の評価が必要か否かについて合意は得られていない。suture button固定を含めて現存の脛腓間固定法は脛腓靱帯の機能を完全に回復するものではない。後果骨片など脛腓靱帯付着部骨片を可及的に整復固定することにより,個々の靱帯機能を回復させて脛腓間固定をできるだけ減らすことが可能となる。
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