Japanese
English
特集 足関節周囲外傷の治療
新鮮遠位脛腓靱帯損傷の治療
-―鏡視下評価法を中心に―
Treatment of fresh syndesmosis injury;focusing on the arthroscopic evaluation method
伊東 勝也
1
Katsuya ITO
1
1医真会八尾総合病院,整形外科
キーワード:
Arthroscopic evaluation
,
Syndesmosis injury
,
Arthroscopic augmentation
Keyword:
Arthroscopic evaluation
,
Syndesmosis injury
,
Arthroscopic augmentation
pp.987-994
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002217
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要旨:遠位脛腓間結合を構成する靱帯は,前下脛腓靱帯(AITFL),骨間脛腓靱帯(IOTFL),後下脛腓靱帯(PITFL),および骨間膜(IM)遠位部分である。この部分を損傷する外傷は大きく分けて,足関節果部骨折とsubtle injury(骨傷のない靱帯のみの損傷)の2つであるが,両者の不安定性のメカニズムは全く異なっており,区別して考える必要がある。そもそも,どの靱帯が損傷され,どのような状態になったときに不安定となるのか? その定義や評価法は未だに確立されていない。とはいえ,手術時には不安定性の評価をしなければならない。評価の時期は,骨折や靱帯の修復前後および脛腓間固定後の計3回ある。どの時期にも施行可能で定量的で正確,安全な評価法は少ない。筆者が行っている評価法について,足関節果部骨折とsubtle injuryに分けて,実際の症例を例示しながら解説する。
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