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特集 軟部肉腫の治療update
後腹膜発生軟部肉腫に対する治療戦略
Treatment strategies for retroperitoneal sarcomas
生田 国大
1
,
西田 佳弘
2
,
横山 幸浩
3
,
酒井 智久
1
,
小池 宏
1
,
今釜 史郎
1
Kunihiro IKUTA
1
,
Yoshihiro NISHIDA
2
,
Yukihiro YOKOYAMA
3
1名古屋大学医学部,整形外科
2名古屋大学医学部附属病院,リハビリテーション科
3名古屋大学医学部,外科周術期管理学
キーワード:
Retroperitoneal sarcoma
,
Liposarcoma
,
Leiomyosarcoma
Keyword:
Retroperitoneal sarcoma
,
Liposarcoma
,
Leiomyosarcoma
pp.289-294
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002062
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要旨:後腹膜肉腫の根治治療は四肢発生の軟部肉腫と同様に外科的切除である。しかし,初発腫瘍を肉眼的に完全切除しても半数の患者で局所再発が生じ,不良な生命予後につながる。後腹膜肉腫は発生部位や進展様式の特殊性のため,関連する診療科(整形外科,消化器外科,泌尿器科,産婦人科,血管外科)による横断的,集学的な診療方針の決定が必要であり,診療体制が整った施設に集約化して治療されるべきである。本邦では,後腹膜肉腫診療ガイドラインが作成過程にある。後腹膜腫瘍診療が体系化され治療アルゴリズムが示されることにより,治療成績の向上につながることが期待される。
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