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特集 脊柱変形矯正の進歩
早期発症側弯症手術の進歩
-—fusionless surgeryについて—
Recent advancements in surgical treatment for early onset scoliosis
渡辺 航太
1
Kota WATANABE
1
1慶應義塾大学医学部,整形外科
キーワード:
Early onset scoliosis
,
Surgery
,
Growth friendly surgery
Keyword:
Early onset scoliosis
,
Surgery
,
Growth friendly surgery
pp.135-141
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002028
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要旨:保存治療抵抗性の早期発症側弯症に対して,骨癒合を目的としないfusionless surgeryが適応される。その中にgrowing rod法や拡張性胸郭形成術などのdistraction based systemがある。これらの方法では定期的な手術により頭尾側に牽引力を加え,脊柱変形や胸郭変形をコントロールする。近年では延長手術の回数を軽減するために,growing rod法では磁気を利用して体外からロッドを延長する機器が開発されている。さらにgrowth guidance surgeryといわれるShilla法やanterior vertebral body tetheringといった延長術を必要としない手術方法も開発されている。しかしこれらの方法は,すべての病態に対応できる方法ではなく,合併症例や成績不良例は多く,多くの課題が残されている。それぞれの手術方法の長所を生かして,個々の病態に合わせた手術治療を選択していくべきである。
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