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特集 脊柱変形矯正の進歩
思春期特発性側弯症に対するCoplanar法
Vertebral coplanar alignment procedure for adolescent idiopathic scoliosis
森平 泰
1
,
種市 洋
1
Hiroshi MORIDAIRA
1
1獨協医科大学,整形外科学
キーワード:
Adolescent idiopathic scoliosis
,
Three-dimensional correction
,
Vertebral coplanar alignment
Keyword:
Adolescent idiopathic scoliosis
,
Three-dimensional correction
,
Vertebral coplanar alignment
pp.127-134
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002027
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要旨:Coplanar法は,凸側に設置した椎弓根スクリューを介して,椎体軸を生理的な同一平面状に戻すという新しいコンセプトに基づいた平準化された矯正方法である。骨質が良好で比較的柔らかい症例がよい適応となる。胸椎思春期特発性側弯症に対する本法による術中矯正の解析では,主胸椎カーブはCoplanarシステムで矯正率60%程度まで矯正され,主に凹側ロッドとスクリューを用いた追加矯正で矯正率80%程度まで矯正された。本法のラーニングカーブの検証では,導入初期から以前のHybrid法と同等の成績が得られ,平準化されたシステムによって矯正する本法の習得は早く,急峻なラーニングカーブであった。主な矯正アンカーである凸側椎弓根スクリューは椎弓根横経が大きく設置が容易で,脊髄損傷や大動脈損傷の潜在的リスクが低いことが利点であるが,前弯位の脊柱ではシステム上使用困難であり,前方法にて腰椎カーブを矯正してから胸椎カーブに本法を用いるなどの工夫を要する。
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