特集 オンライン診療への取り組みと今後の展望
扉
三木 健司
pp.6-6
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001994
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本特集の執筆を各著者にお願いするにあたり,コロナ禍を無視することはできなかった。欧米に比べオンライン診療は遅かったといえ,コロナ禍により規制が緩和され,少し改善したといえよう。浦川ひかり先生にはコロナ感染のepicenterであったニューヨークのHospital for Special Surgeryに留学中の経験を詳細に描出していただいた。日本と医療制度が異なるとはいえ,整形外科単科の病院であるHospital for Special Surgeryでさえ,緊急性のない手術は延期して90%の病床をコロナ感染症病棟として対応するなど柔軟性に富む医療体制を構築できている。「Clap Because We Care」「Heroes work here」など,医療者などのエッセンシャルワーカーに対する社会の敬意も特筆すべき社会制度といえよう。電子カルテが自宅からでも医師のPCからアクセス可能であることや臨床研究がオンラインで可能など,日本でも取り入れる方が良い点も述べていただいた。
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