診療
上顎洞癌に対する動注化学療法併用放射線療法の治療成績
小西 憲太
1
,
神谷 実佳
,
小松 哲也
,
山下 修平
,
伊東 洋平
,
小杉 崇
,
鈴木 一徳
,
岡村 純
,
細川 誠二
,
峯田 周幸
,
阪原 晴海
,
中村 和正
1浜松医科大学 放射線治療科
キーワード:
腫瘍多剤併用療法
,
放射線骨壊死
,
失明
,
上顎洞腫瘍
,
生存率
,
白内障
,
腕頭静脈
,
後向き研究
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
動脈内投与
,
Kaplan-Meier法
,
放射線化学療法
,
Sodium Thiosulfate
,
TPF Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cataract
,
Blindness
,
Maxillary Sinus Neoplasms
,
Osteoradionecrosis
,
Retrospective Studies
,
Survival Rate
,
Brachiocephalic Veins
,
Treatment Outcome
,
Neoadjuvant Therapy
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Chemoradiotherapy
,
Sodium Thiosulfate
,
TPF Protocol
pp.1787-1792
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017141475
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根治的動注化学療法併用放射線治療を施行したリンパ節転移のない局所進行上顎洞癌32例(男性27名、女性5名、48~87歳)を対象とした。観察期間は29~163ヵ月で、5年の時点での全生存率は74.6%、局所制御率は54.8%であった。再発形式は、局所再発が12例(37.5%)で、9例は照射野内からの再発であった。リンパ節再発は2例、遠隔転移は4例であった。再発時の治療として、局所再発12例中6例に手術、1例に定位照射、肺転移3例中2例に手術を施行した。これら救済治療を受けた症例は、他病死1例を除き全例生存している。急性期有害事象は、grade 3以上では粘膜炎を8例に認めた。治療の合併症等による死亡例は認めなかった。晩期有害事象は、骨壊死2例、内頸動脈海綿静脈洞瘻1例、患側白内障2例、患側失明4例であった。
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