Japanese
English
症例
脊椎術後に輸血関連急性肺障害(TRALI)を発症した1例
Case of transfusion-related acute lung injury after spine surgery
若杉 正嗣
1
,
平野 徹
1
,
生越 章
1
,
山口 征吾
2
,
大橋 さとみ
2
Masashi WAKASUGI
1
,
Seigo YAMAGUCHI
2
1新潟大学地域医療教育センター魚沼基幹病院,整形外科
2同上,救急科
キーワード:
Transfusion
,
Spine surgery
,
Transfusion-related acute lung injury
Keyword:
Transfusion
,
Spine surgery
,
Transfusion-related acute lung injury
pp.491-496
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001695
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要旨:転落外傷により背部痛および下肢症状を生じ救急搬送された57歳男性の症例である。第1腰椎破裂骨折を認め,下肢の神経障害が存在することから緊急手術を行った。術中出血が多く,照射赤血球製剤輸血を行った。循環・呼吸器疾患の既往はなかったが,術後呼吸障害を発症した。胸部単純X線像で肺陰影の増強を認めたため,輸血関連急性肺障害(TRALI)を疑い陽圧呼吸管理を行った。術後2日目には呼吸状態は改善し,肺陰影も消失し人工呼吸管理からも離脱できた。
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