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経験
冬の降雪・気象条件と骨折発生との関連について
-―新潟市の多施設共同調査から―
Relationship between snowfall, weather condition, and fracture during winter season;multicenter study in Niigata City
添野 竜也
1
,
山際 浩史
1
,
北原 洋
1
,
岡田 洋和
2
,
瀬川 博之
3
,
渡邉 聡
4
Tatsuya SOENO
1
,
Hirokazu OKADA
2
,
Hiroyuki SEGAWA
3
,
Satoshi WATANABE
4
1済生会新潟病院
2新潟中央病院
3新潟市民病院
4新潟医療センター
キーワード:
Snow-related fractures
,
Weather condition
,
Snowfall
Keyword:
Snow-related fractures
,
Weather condition
,
Snowfall
pp.1707-1711
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001531
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要旨:新潟県は豪雪地帯であるが,都市部の新潟市は降雪・積雪の比較的少ない地域である。しかし,2017年度は久しぶりの急な大雪となり,例年に比べ雪関連の骨折が著しく増えていた。そこで,2014~2017年度の冬期間に,筆者らの関連施設において足関節果部骨折・橈骨遠位端骨折・大腿骨近位部骨折に対して手術を受けた症例を対象として,降雪・積雪と骨折発生の関連を多施設共同で検討した。2017年度の累計降雪量・最大積雪深は例年の約2倍,雪関連の骨折数は例年の6倍であった。過去4年間の気象条件の検討から,積雪量3.5cm以上,当日の最低気温−0.5°C以下,前日の平均気温2.8°C以下が,新潟市における雪関連骨折の有意な危険因子であった。上記の3条件は凍結路面の形成に関連していると考えられ,降雪に関連した骨折において注意すべき気象条件であり,不要不急の外出を控える注意喚起に役立つと考える。
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