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気象と病気
加地 正郎
1
1九大・温泉治療研気候内科
pp.1690-1691
発行日 1972年8月10日
Published Date 1972/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204411
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気象と病気の関係はどこまでわかっているか
多くの病気が季節のうつり変わりや気象条件の変動とともに多発あるいは悪化し,さらにはそれらの疾患による死亡が急増するという現象は,古くから経験されていることである.
かつては,そういった病気の概念あるいは独立性が明確でなかったこともあって,その発生状況や経過を季節,気象と関連づけることが困難であった点は考慮されねばならないが,現在では時間n法あるいは増山の空間n法によって,気象との関連性が証明されている病気は多数にのぼる.
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