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気象医学の研究(Ⅱ)—気象変化と生体反応(完)
鳥居 敏雄
1
1東大物療内科
pp.3-15
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201162
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I)氣象病と気象学的作用因子
ある特定の気象状態または気象変化によつて誘発される疾患,所謂気象病(Meteorotrope Krankheiten)は数多くのものがあげられているが,その中には充分に実証されていないものも多い。これを一通り数え上げてみると,1)2)3)23)
感冐,リウマチ性疾患,瘢痕痛,断端痛,脊髄
癆の電撃痛,肺炎,灰白脊髄炎,神経痛(顔面神経麻痺),猩紅熱,百日咳,ヂフテリア,喉頭クループ,虫垂炎,胆嚢炎,手術後肺感染症,マラリア発作,心嚢炎,肋膜炎の滲出,肺結核喀血,気管枝喘息,蕁麻疹,濕疹,皮膚瘙痒症,卒中発作,腦栓塞,心筋梗塞,狹心症,胃,十二指腸潰瘍出血,胆石,腎臟結石の疝痛発作,癲癇発作,子癇,小兒テタニー,更年期障碍,種々の神経症,緑内障,フリクテン,リウマチ性紅彩炎
病死,自殺等があげられている。
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