Japanese
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特集 THA―各種アプローチのコツとピットフォール
筋腱温存型のアプローチ
-―Orthopädische Chirurgie of München(OCM)approach―
Modified anterolateral Watson-Jones approach in lateral decubitus position
品田 良太
1
,
神野 哲也
1
Ryota SHINADA
1
1獨協医科大学埼玉医療センター,第二整形外科
キーワード:
Total hip arthroplasty
,
Muscle sparing
,
Gluteus medius
Keyword:
Total hip arthroplasty
,
Muscle sparing
,
Gluteus medius
pp.1029-1036
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001380
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要旨:OCM approachは,人工股関節全置換術の進入法の中で筋腱の温存を特徴とし,早期の歩行能力回復を期待できる有用な方法の一つである。筋腱温存型の進入法の中では,股関節の前外側から関節内に進入するため主要神経や大血管と近接しておらず,それらを直接損傷するリスクが少ない進入法である。また,側臥位で行うため視野が確保されやすく,関節周囲軟部組織の追加処理も容易であるため,多様な症例に対応可能で,インプラント選択の自由度も大きい。さらに,術中骨折などの合併症においても側臥位では比較的対応しやすいと予想される。しかし,側臥位の適切な保持が重要であるのを忘れてはならない。そして,術者だけでなく患肢を操作する助手も本法の要点をよく理解しておくことが安全に手術を施行する鍵である。
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