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特集 人工関節後のスポーツ
活動性の高いTHA症例への術前計画と機種選択
Preoperative planning and implant selection in total hip arthroplasty for high-level activity patients
池 裕之
1
,
稲葉 裕
1
Hiroyuki IKE
1
1横浜市立大学,整形外科
キーワード:
Total hip arthroplasty
,
Sports activity
,
Preoperative planning
Keyword:
Total hip arthroplasty
,
Sports activity
,
Preoperative planning
pp.761-767
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001307
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要旨:活動性の高い症例に対する人工股関節全置換術(THA)において,懸念される問題点を取り上げ,その治療戦略について論述した。スポーツ活動では股関節への力学的負荷が増大し,より大きな関節可動域が要求される。活動性の高い症例で脱臼・インプラント周囲骨折が増えるという明らかなエビデンスは現時点で得られていないが,摺動部の負荷が高まり,摩耗のリスクが上昇することが危惧される。インピンジメントを回避し,良好な可動域を確保するために,カップとステムの設置位置・アライメント,使用する機種のデザインを考慮に入れて術前計画を行う。機種選択では,良好な長期成績が期待できることに加えて,オシレーション角が大きく脱臼抵抗性に優れたデザインを有し,再置換術時におけるbone stock温存が見込める機種を選択する必要がある。
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