Japanese
English
特集 THA―各種アプローチのコツとピットフォール
筋腱温存型のアプローチ
-―Conjoined tendon preserving posterior(CPP)approach―
CPP approach for total hip arthroplasty
馬渡 太郎
1
,
井口 貴裕
1
,
川原 慎也
2
,
末田 麗真
1
,
萩尾 聡
1
,
綾部 裕介
1
Taro MAWATARI
1
,
Shinya KAWAHARA
2
1国家公務員共済組合連合会 浜の町病院
2九州大学,整形外科
キーワード:
CPP approach
,
Conjoined tendon
,
Capsular ligaments
Keyword:
CPP approach
,
Conjoined tendon
,
Capsular ligaments
pp.1037-1046
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001381
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要旨:CPPアプローチは,従来の後方アプローチでは全切離していた梨状筋から大腿方形筋までの短外旋筋群について,梨状筋から下双子筋までを温存,その遠位で外閉鎖筋と大腿方形筋近位部,および関節包をL字状に切離・展開する手技である。一方,アプローチについて,これまで主として温存する筋肉を中心に議論されてきたが,近年重要なstatic stabilizerである関節包靱帯に注目が集まっている。CPPでは,前方の腸骨大腿靱帯や恥骨大腿靱帯の温存に加え,従来の後方アプローチでは大きく切離されていた坐骨大腿靱帯への侵襲が極めて小さく,3つの主要関節包靱帯を温存しうることから,capsular ligament preserving posteriorと称してもよいと考えている。
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