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特集 人工関節後のスポーツ
THA後のジョギングは術後成績に影響するか?
Does Jogging influence on the postoperative results after total hip arthroplasty ?
阿部 裕仁
1
,
坂井 孝司
2
,
濱田 英敏
3
,
安藤 渉
3
,
高尾 正樹
4
,
菅野 伸彦
3
Hirohito ABE
1
,
Takashi SAKAI
2
,
Hidetoshi HAMADA
3
,
Masaki TAKAO
4
1星ヶ丘医療センター,整形外科
2山口大学大学院医学系研究科,整形外科学
3大阪大学医学部医学系研究科,運動器医工学治療学
4同上,器官制御外科学
キーワード:
Jogging
,
Total hip arthroplasty
,
Sports
Keyword:
Jogging
,
Total hip arthroplasty
,
Sports
pp.769-772
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001309
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要旨:人工股関節全置換術(THA)後のジョギング活動についての報告は少ない。ジョギングは股関節に対する衝撃度の高いスポーツであり,歩行の1.6倍のcontact forceがかかるといわれている。一般的にはジョギングは推奨されないスポーツに分類され,ジョギングを施行しているのは通常のTHA後症例の1~5%,表面置換型THA後症例の11~16%程度である。その理由としては,高衝撃度がインプラントに与える影響が不明であることに起因すると考えられるが,近年のインプラントの強固な固定,耐摩耗性の向上により,許容度は向上しており,実際,短期~中期的には問題ないとの報告が多い。一方で長期成績は不明であり,今後の検討を要する。臼蓋コンポーネントの外転角の増加は,edge loadingの増加をきたすため,ジョギングによる高衝撃度が摩耗を加速させる可能性があり,正確なインプラント設置が必要と思われる。
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