整形外科手術 名人のknow-how
頚椎人工椎間板置換術
石井 賢
1
Ken ISHII
1
1国際医療福祉大学医学部,整形外科学
pp.984-987
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001373
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頚椎人工椎間板置換術(cervical disc arthroplasty;CDA)は本邦では2017年に初めて承認され,現在ではPrestige LPTM(Medtronic社)とMobi-C®(Zimmer Biomet社)の2機種が臨床現場(各々18プロクター施設)に導入されている。筆者はCDAの導入に際して厚生労働省事業で適正使用基準の作成に携わり,現在約30症例の1~2椎間Mobi-C®を実施しおおむね良好な治療成績を得ている。本稿ではCDAの歴史と変遷,適応と症例選択,必須アイテム,ならびに自験例に基づくMobi-C®を用いたCDAの手術手技の実際・コツ・ピットフォールなどについて概説する。手技に関してはあくまで現時点の自身の経験に基づくものであることをご容赦いただきたい。本稿が本邦における安全なCDAの普及に少しでも役立てば幸いである。
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