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特集 半月板—Save the Meniscus
Ⅱ.損傷半月板の診断と治療の現状
レセプト情報に基づく本邦の半月板単独手術件数の現状
Current state of isolated meniscus surgery based on health insurance claims data in Japan
片野 尚子
1
,
関矢 一郎
1
Hisako KATANO
1
1東京医科歯科大学,再生医療研究センター
キーワード:
Meniscus surgery
,
Big data
,
NDB Open Data Japan
Keyword:
Meniscus surgery
,
Big data
,
NDB Open Data Japan
pp.557-564
発行日 2020年4月30日
Published Date 2020/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001272
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要旨:国内で実施される手術件数を明らかにするための有力なツールとしてNDBオープンデータがある。NDBオープンデータとは,国が主体となって収集したレセプト情報等を格納した巨大なデータベースをもとに,年度ごとに集計表を作成し公表したものである。現在公開されている2014年度から2017年度までのNDBオープンデータを用いて,半月板単独手術件数を解析した。この4年間の年間半月板単独手術件数は約3万5千件で推移し,半月板縫合術の半月板単独手術全体に占める割合は19%から30%に上昇した。年齢階級別グラフは10歳代後半と40歳代から70歳代の二峰性を示したが,半月板縫合術の割合は10歳代後半では61%,60歳代後半では12%と大きく異なっていた。男女別ではほぼ同数だったが,50歳代以前は男性の比率が高く,以降は女性の比率が高かった。これらの結果は半月板に対する治療方針を決定する上で重要な基盤情報になる。
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