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特集 肉ばなれの病態と治療
フェンシングにおける肉ばなれ
Muscle strain injuries in Japanese elite fencers
水谷 有里
1
Yuri MIZUTANI
1
1東京大学スポーツ先端科学研究拠点(UTSSI)
キーワード:
Muscle strain injury
,
Fencing
,
Adductor magnus
Keyword:
Muscle strain injury
,
Fencing
,
Adductor magnus
pp.419-423
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001243
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要旨:フェンシングは下肢の外傷が多く,中でも足関節捻挫と大腿部肉ばなれが多い。大腿部肉ばなれは前脚の内転筋に多く生じ,次いでハムストリングに多い。内転筋とハムストリングでは受傷型や受傷機転が異なる。内転筋肉ばなれは前脚の大内転筋に多く,フェンシングの攻撃動作の基本であるファントの際に多く生じる。ハムストリング肉ばなれは前脚の半膜様筋の付着部損傷型が多く,ファントの接地の際に前脚をスリップさせて生じることが多い。フェンシングにおける肉ばなれはファントが受傷機転となることが多く,この特有の動作に対する予防プログラムの考案が課題である。
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