Japanese
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特集 肉ばなれの病態と治療
肉ばなれ総論
-—疫学・診断—
Muscle strain injury;epidemiology and diagnostic method
奥脇 透
1
Toru OKUWAKI
1
1国立スポーツ科学センター
キーワード:
Muscle strain injury
,
Magnetic resonance imaging
,
Tendon plate
Keyword:
Muscle strain injury
,
Magnetic resonance imaging
,
Tendon plate
pp.361-368
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001236
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要旨:肉ばなれは,あらゆる競技で,あらゆる筋に起こりうるスポーツ外傷であり,特に陸上競技や球技における疾走中のハムストリングの肉ばなれや,格闘技でのハムストリング近位付着部の損傷など,競技特性とも深く関係している。その病態を理解するポイントは,① 羽状筋,② 伸張性収縮(遠心性収縮),③ 筋腱移行部(特に腱膜)である。また肉ばなれの診断には,病歴(受傷のエピソード),自覚症状(受傷時の感覚),他覚所見(圧痛部位とストレッチ痛),それに確定診断としての画像検査(特にMRI)が有用である。MRIでは,損傷部位(筋線維部,腱膜部あるいは付着部)と損傷度(1〜3度)の把握が重要であり,スポーツ復帰時期の目安ともなる。
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