特集 肉ばなれの臨床
1.代表的な肉ばなれの診療
内転筋群の肉ばなれ
水谷 有里
1,2
1東京大学スポーツ先端科学連携研究機構(UTSSI)
2日本フェンシング協会
キーワード:
内転筋(adductor muscle)
,
肉ばなれ(muscle strain injury)
,
フェンシング(fencing)
Keyword:
内転筋(adductor muscle)
,
肉ばなれ(muscle strain injury)
,
フェンシング(fencing)
pp.292-296
発行日 2023年3月19日
Published Date 2023/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001315
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
フェンシング選手の肉ばなれは内転筋に多く,アタック動作で前に大きく踏み込んだ際の前脚の大内転筋に多く生じる。大内転筋肉ばなれの多くは筋線維損傷型であり,比較的早期に競技復帰が見込めることが多いが,ハムストリング肉ばなれとの鑑別が重要である。すべてのフェンシング選手がMRIを容易に撮像できる環境にはないため,受傷側,受傷機転および抵抗運動時痛の有無が鑑別のポイントとなる。
Copyright © 2023, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.