Japanese
English
特集 国際コンセンサスからみた整形外科感染対策における最新知見
人工関節周囲感染の抗菌薬を含めた治療
International consensus on treatment of periprosthetic joint infection
内山 勝文
1
,
池田 信介
1
,
森谷 光俊
1
,
福島 健介
1
,
髙相 晶士
1
,
高平 尚伸
2
Katsufumi UCHIYAMA
1
,
Naonobu TAKAHIRA
2
1北里大学医学部,整形外科
2北里大学医療衛生学部,リハビリテーション学科
キーワード:
Total joint arthroplasty
,
Periprosthetic joint infection
,
Antibiotics
Keyword:
Total joint arthroplasty
,
Periprosthetic joint infection
,
Antibiotics
pp.281-286
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001209
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要旨:人工関節周囲感染(PJI)は,海外におけるレジストレーションでも再手術が必要となる理由の上位に位置している。ひとたび人工関節術後に感染をきたした場合は,患者に繰り返しの手術を強いるだけでなく,入院期間も長期化し,精神的にも経済的にも大きな不利益を与えることになる。また主治医にとっても,人工関節周囲感染患者の治療には慣れておらず,治療のタイミング,抗菌薬の選択,感染の鎮静化,その後の再置換術には難渋する。2018年にInternational Consensus Meeting on Musculoskeletal Infectionがフィラデルフィアで開催され,新たな整形外科感染に関するコンセンサスが報告された。人工関節周囲感染の外科的治療,および抗菌薬を含めた治療については,普段の診療で気になる質問に対するコンセンサスも数多く報告されており今後のPJI治療の参考になれば幸いである。
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