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特集 国際コンセンサスからみた整形外科感染対策における最新知見
整形外科手術における感染予防に関する知見
-―第2回国際コンセンサスを踏まえて―
Perspective for preventing postoperative infection on orthopaedic surgery according to 2nd International Consensus Meeting
井上 大輔
1
,
加畑 多文
1
,
楫野 良知
1
,
土屋 弘行
1
Daisuke INOUE
1
1金沢大学附属病院,整形外科
キーワード:
Prevention
,
Postoperative infection
,
Orthopaedics
Keyword:
Prevention
,
Postoperative infection
,
Orthopaedics
pp.261-266
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001206
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要旨:第2回International Consensus Meeting(ICM)で提唱された推奨をもとに,整形外科手術における感染予防に関する知見の一部を概説した。特に,予防的抗菌薬においては使用する抗菌薬の種類と投与期間について理解する必要があり,糖尿病に関しては血糖やHbA1cだけでなく術前フルクトサミン値が有用な可能性があること,術野ブラッシングではアルコール含有消毒薬を用いた方がよい可能性が高いこと,術中洗浄液はポビドンヨード希釈液がSSI/PJIの発生を下げる可能性が高いことを知っておくべきである。また,銀やポビドンヨードをはじめとした抗菌インプラントがSSI/PJIの予防と治療に世界的に注目を集めていることも重要である。
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