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特集 脊髄損傷に対するリハビリテーション医療—実践と挑戦—
7 脊髄損傷患者に対する最新のリハビリテーション治療—機能的電気刺激(functional electrical stimulation:FES)
The Cutting-edge Rehabilitation Treatment for Patients with Spinal Cord Injury : Functional Electrical Stimulation(FES)
松永 俊樹
1
,
宮腰 尚久
2
,
工藤 大輔
2
,
斉藤 公男
1
,
木村 竜太
3
,
井上 純一
2
,
千田 聡明
1
,
畠山 和利
1
,
島田 洋一
2
Toshiki Matsunaga
1
,
Naohisa Miyakoshi
2
,
Daisuke Kudo
2
,
Kimio Saito
1
,
Ryota Kimura
3
,
Junichi Inoue
2
,
Satoaki Chida
1
,
Kazutoshi Hatakeyama
1
,
Yoichi Shimada
2
1秋田大学医学部附属病院リハビリテーション科・部
2秋田大学大学院医学系研究科医学専攻機能展開医学系整形外科学講座
3秋田厚生医療センター整形外科
キーワード:
機能的電気刺激
,
脊髄損傷
,
四肢麻痺
,
対麻痺
,
動作再建
Keyword:
機能的電気刺激
,
脊髄損傷
,
四肢麻痺
,
対麻痺
,
動作再建
pp.555-559
発行日 2019年7月18日
Published Date 2019/7/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 脊髄損傷による四肢麻痺・対麻痺では,脳からの運動制御指令が損傷高位で途絶するため末梢に伝達されず,随意的筋収縮ができない状態であることが多い.機能的電気刺激(FES)は,プログラムされた動作刺激を末梢運動神経とその支配筋に行う医用工学的技術で,麻痺からの回復促進や動作再建などに有用である.FESにより,四肢麻痺上肢の手指把持動作再建や,対麻痺起立歩行再建などが可能であり,新しい表面電極FESシステムが国内で普及しつつある.将来的には,多チャンネル同時刺激可能な完全埋め込み電極の実用化,BMIやリハビリテーションロボット技術の発展などと相まって,FESは脊髄損傷再生医療におけるリハビリテーション治療において,重要な役割を担うことが期待される.
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