Japanese
English
臨床
当院における骨粗鬆症性椎体圧迫骨折に対するballoon kyphoplasty(BKP)の検討
Balloon kyphoplasty in osteoporotic vertebral compression fractures;retrospective analysis of five years
永井 汐莉
1
,
三木 貴弘
1
,
盛 智子
1
,
藤田 直輝
1
,
小熊 大士
2
,
竹林 庸雄
2
Shiori NAGAI
1
,
Hiroshi OGUMA
2
1札幌円山整形外科病院,リハビリテーション科
2同上,整形外科
キーワード:
Osteoporotic vertebral fractures(OVF)
,
Balloon kyphoplasty(BKP)
,
Retrospective analysis
Keyword:
Osteoporotic vertebral fractures(OVF)
,
Balloon kyphoplasty(BKP)
,
Retrospective analysis
pp.1015-1019
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000970
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要旨:2013年から2018年の5年間で当院にてOVFと診断され,BKP施行に至った60症例の ① 年齢,② 性別,BKP群の ③ 骨折高位,④ 入院期間(⑴入院からBKPまで,⑵BKP施行から退院まで),⑤ 疼痛経過(⑴入院時からBKPまで,⑵BKP施行から退院まで)を調査し,同期間に保存療法にて疼痛が軽快した647症例と比較した。BKP施行群の骨折高位はL2が最も多く16例,次いでL1が15例,T12が13例であった。入院からBKPまでは,2週未満が43名(72%),2~4週が12名(20%),4~8週が5名(8%)であった。BKP施行から退院までは,2週未満が33名(59%),2~4週が18名(30%),4~8週が5名(8.3%),8週以上が3名(5%)であった。入院から退院までの期間は,保存群に比べ,BKP群の方が有意に短かった(p=0.0116)。疼痛は,BKP群において,BKP施行前までの疼痛(NRS)の最大値は平均7.5±2.0であり,BKP施行後の退院時の疼痛は平均1.1±1.3と,有意に軽減した(p<0.0001)。
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