当院における90歳以上の超高齢者における骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)に対するBalloon Kyphoplasty(BKP)の治療成績

Clinical Outcome of Balloon Kyphoplasty for Osteoporotic Vertebral Fractures in Older Adult Patients Older Than 90 Years Old

目的：社会の高齢化に伴い骨粗鬆症患者は年々増加しており，骨粗鬆症性椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture：OVF)患者も増加傾向にある．90歳以上の超高齢者OVF患者に対しballoon kyphoplasty(BKP)を行い，高齢者OVF患者と比較し，超高齢者におけるBKPの安全性，有効性を検討した．対象と方法：2019年1月〜2023年12月に手術を行ったOVF症例を，65歳以上90歳未満の高齢者群(U群)，90歳以上の超高齢者群(O群)に分け比較検討した．結果：周術期合併症，術後30日死亡率，入院中死亡率に関して有意差を認めなかった．まとめ：90歳以上の超高齢者であっても，BKPは安全で有効な治療法と考えられた．