特集 骨粗鬆症性椎体骨折 −治療の現状と問題点
骨粗鬆症性椎体骨折に対するBKP治療と地域連携パス
小谷 俊明
1
,
赤澤 努
,
佐久間 毅
,
岸田 俊二
,
佐々木 裕
,
南 昌平
1聖隷佐倉市民病院 整形外科
キーワード:
胃潰瘍
,
悪心
,
骨密度
,
頭痛
,
脊椎骨折
,
疼痛測定
,
Teriparatide
,
集学的治療
,
治療成績
,
クリティカルパス
,
視覚アナログ尺度
,
バルーン椎体形成術
,
骨折-骨粗鬆症性
,
病診連携
,
佐倉市
Keyword:
Combined Modality Therapy
,
Headache
,
Pain Measurement
,
Nausea
,
Stomach Ulcer
,
Spinal Fractures
,
Bone Density
,
Treatment Outcome
,
Critical Pathways
,
Teriparatide
,
Kyphoplasty
,
Osteoporotic Fractures
,
Visual Analog Scale
pp.929-932
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2016382775
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骨粗鬆症性椎体骨折に対し経皮的椎体形成術(BKP)を施行後、地域連携パスを用いて1年以上経過観察を行っている42例を対象に中期成績を検討した。BKP後は骨粗鬆症治療の第一選択薬としてテリパラチド(PTH)週1回製剤を選択した。その結果、1)VAS値、EQ-5DはいずれもBKP前と比べ1週間後に有意な改善を認め、その治療効果は3ヵ月後、2年後も継続していた。2)PTH週1製剤は28例で導入し、うち19例(67.9%)は72週まで継続することができた。3)再骨折は全体の11例(26.2%)、PTH週1製剤を72週継続した症例の4例(21.1%)で認められた。4)骨粗鬆症性椎体骨折に対して、病院でBKPを施行後、PTH週1製剤などの骨粗鬆症治療を開始し、地域連携パスを導入することで、地域全体で連携して継続治療を行うことが可能であり、その治療成績も良好であることが確認された。
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