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特集 股関節鏡視下手術の適応と限界
アスリートに対する股関節鏡視下手術の適応と限界
Indications and limitations of hip arthroscopy for athletes
関 健
1
,
山藤 崇
2
,
原口 貴久
1
,
山本 謙吾
1
Takeshi SEKI
1
,
Takashi SANDO
2
1東京医科大学,整形外科学分野
2アントラーズ スポーツクリニック
キーワード:
Athlete
,
Hip arthroscopy
,
Femoroacetabular impingement
Keyword:
Athlete
,
Hip arthroscopy
,
Femoroacetabular impingement
pp.143-149
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002448
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要旨:アスリートにおける股関節痛に対する治療介入では100%に近いパフォーマンスの復帰が望まれ,そのためのポイントを整理した。保存治療の期間は,プレーストップとなる期間や症例ごとのスポーツのシーズンを考慮し,設定するべきである。術前には丁寧な診察とキシロカインテストにより関節外症状の病態の把握を正確に行うことが,術後の遺残症状を防ぐことにつながる。手術では,術前にはなかった股関節周囲の疼痛や機能不全が術後に出現しないように,必要最小限の手術侵襲を心がけ,関節外への理学療法アプローチを術後早期に積極的に行える環境を作ることが重要である。問題点として,脊柱側弯や股関節の後捻など,股関節鏡視下手術でサポートできず,理学療法の十分な介入が困難な骨形態異常に対して,どこまでの手術侵襲がアスリートレベルでは許容されるのかが明らかではないことである。
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