Japanese
English
特集 股関節とその周囲のスポーツ障害
関節内病変の診断
Diagnosis of the intra-articular lesion in hip joint
福島 健介
1
,
高平 尚伸
2
,
内山 勝文
1
,
高相 晶士
1
Kensuke FUKUSHIMA
1
,
Naonobu TAKAHIRA
2
1北里大学医学部,整形外科
2北里大学医療衛生学部,リハビリテーション学科
キーワード:
Labral tear
,
Femoroacetabular impingement
,
Acetabular dysplasia
Keyword:
Labral tear
,
Femoroacetabular impingement
,
Acetabular dysplasia
pp.959-965
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000959
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:近年,FAIに代表される鼠径部痛および股関節痛を引き起こす病態概念が提唱され,股関節鏡視下による治療が一般化しつつある。股関節鏡視下手術は関節内を詳細に観察することが可能であり,鼠径部痛の要因となる様々な関節内病変が明らかとなった。同時に理学所見および画像所見において,その関節内病変をとらえる試みが発展してきた。さらに,それらの関節内病変をきたす病態に関しても,様々な考察および検討が加えられている。鼠径部痛を起こしうる代表的な関節内病変としては関節唇損傷,軟骨損傷,大腿骨頭靱帯損傷が挙げられる。それぞれ特徴的な理学所見は乏しく,基本的には画像診断が主となる。また,それらの病変をきたしうる代表的な病態として寛骨臼形成不全,FAIが挙げられる。FAIに関しては日本股関節学会より診断指針が示されており,この指針に基づいた診断が望まれる。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.