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特集 変形性股関節症update
股関節の最新の画像評価―エコーを中心に―
Ultrasound of the hip joint
雪澤 洋平
1
,
小林 直実
1
,
稲葉 裕
2
Yohei YUKIZAWA
1
,
Yutaka INABA
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター,整形外科
2横浜市立大学,整形外科
キーワード:
Ultrasound of the hip joint
,
Labral tear
,
Micro instability
Keyword:
Ultrasound of the hip joint
,
Labral tear
,
Micro instability
pp.237-243
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003309
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要旨:股関節痛に対する診断ツールとして超音波(US)検査は低コストで放射線被曝がなく,さらには動的な評価が可能である。本邦では医師自らが股関節US検査を実施することが通常となっているため,検査の際には股関節の解剖学的構造を熟知しておく必要があり,ターゲットを描出する技術の習得も求められる。特に股関節の場合はトランスデューサーの位置や角度によらず,似た断面像が描出されやすい点に注意が必要である。寛骨臼前外側周辺の股関節唇の観察では下前腸骨棘を常に指標とすることで描出部位の位置が確認できる。また,近年は股関節インピンジメント症候群,股関節唇損傷,股関節のmicro instabilityなどの病態に対するUS検査の応用が注目されている。静的なエコー評価も重要だが,股関節唇損傷の有無や大腿骨頭の移動(不安定性)など動的評価の新しいプロトコルについても研究報告がある。

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