腰椎化膿性椎間関節炎に対し全内視鏡下脊椎手術を用いて治療した1例

A case of pyogenic lumbar facet arthritis treated with full-endoscopic spine surgery

要旨：症例は59歳男性で，ペースメーカーのリードの感染の後，腰痛と発熱を認め，腰椎MRIでL4/5左化膿性椎間関節炎と診断した。抗菌薬を用いた保存加療では改善せず，全内視鏡下脊椎手術（FESS）を施行した。手術では椎間関節の直上に皮膚切開を行い，ドリルで椎間関節を十分に掻爬した。術後速やかに症状の改善を認めた。今後FESSによる掻爬・洗浄は化膿性椎間関節炎に対する治療の選択肢となりうると考える。