Japanese
English
誌上シンポジウム 小児の脊柱変形と脊椎疾患—診断・治療の急所
小児の脊柱後弯症
Kyphosis in Children
柳田 晴久
1
Haruhisa YANAGIDA
1
1福岡市立こども病院整形・脊椎外科
1Department of Orthopaedics & Spine Surgery, Fukuoka Children's Hospital
キーワード:
脊柱後弯
,
kyphosis
,
脊柱後側弯
,
kyphoscoliosis
,
手術
,
surgery
Keyword:
脊柱後弯
,
kyphosis
,
脊柱後側弯
,
kyphoscoliosis
,
手術
,
surgery
pp.37-43
発行日 2019年1月25日
Published Date 2019/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201257
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小児の脊柱後弯症を生じる疾患は多岐にわたり,後弯単独の例や後側弯の例が含まれ,また部位も頚椎・胸椎・胸腰椎・腰椎など多様である.後弯が進行すると脊柱全体の矢状面アライメントに影響を及ぼし,結果として立位(あるいは座位)バランス不良,痛み,呼吸器症状,消化器症状などを生じる.また一般に脊柱変形で脊髄麻痺を生じることは稀だが,高度後弯では麻痺を生じうる点も特徴である.治療法はScheuermann病などでは装具治療が有効であるが,多くの後弯症は手術が必要となる.小児期に自然経過を予測し,適切な時期に治療することが肝要である.
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