Japanese
English
経験と考察
頚椎後弯症・首下がり症に対する後方固定術の経験
Cervical kyphosis and dropped head syndrome treated by posterior fusion
小島 利協
1
,
武村 憲治
1
,
柏崎 裕一
1
,
河合 孝誠
1
,
大藤 勇樹
1
T. Kojima
1
,
K. Takemura
1
,
Y. Kashiwazaki
1
,
K. Kawai
1
,
Y. Oto
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Isogo Central Hospital, Isogo
キーワード:
cervical kyphosis
,
dropped head syndrome
,
posterior fusion
Keyword:
cervical kyphosis
,
dropped head syndrome
,
posterior fusion
pp.1333-1339
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1333
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は じ め に
頚椎症性神経根症・脊髄症は頚椎伸展で神経症状が悪化することが多く,後弯変形を伴う頚椎後弯症もまれではない.首下がり症は立位・坐位安静時に首が垂れ下がる状態であり,神経原性,筋原性,炎症性,代謝性,頚椎症性などさまざまな原因が考えられ,後弯変形を伴い頚椎後弯症に含まれる.頚椎後弯症・首下がり症の病態は多様であり手術的治療では後方除圧術1),前方固定術2),後方固定術3),前後合併手術などの報告があるが4,5),明確な手術適応はなく手術方法に関しても一定の見解はない.高度後弯変形を伴う頚椎後弯症・首下がり症に対して当科で後方固定術を行った症例を検討し,その病態と手術適応・手術方法について考察した.
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