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特集 脊椎脊髄外科の最近の進歩
Ⅰ.脊椎アライメント/画像診断
拡散テンソルイメージングによる脊髄・神経根の評価
Evaluation of spinal cord and nerve by diffusion tensor imaging
辻 収彦
1
,
藤吉 兼浩
2
,
許斐 恒彦
2
,
高野 盛登
3
,
松本 守雄
1
,
中村 雅也
1
Osahiko TSUJI
1
,
Kanehiro FUJIYOSHI
2
,
Morito TAKANO
3
1慶應義塾大学医学部,整形外科
2村山医療センター,整形外科
3北里大学北里研究所病院,整形外科
キーワード:
Diffusion tensor imaging
,
MRI
,
Tractgraphy
Keyword:
Diffusion tensor imaging
,
MRI
,
Tractgraphy
pp.457-465
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000856
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要旨:中枢神経系において水分子の拡散異方性のとらえた磁気共鳴像を拡散テンソルイメージングといい,最大方向を追跡することにより得た画像を拡散テンソル投射路撮影と呼ぶ。われわれはこれまでにサルおよび靱帯骨化モデルマウス,paranode変性を呈する遺伝子改変マウスの正常・損傷脊髄において拡散テンソルイメージングおよびテンソル投射路撮影を行い,その生理的意義について組織学的・解剖学的な検証を行い,さらには運動機能との相関についても比較し,これらの有用性を報告してきた。また,実臨床においても圧迫性頚髄症症例で頚椎片開き式脊柱管拡大術前後にDTTを撮像し,術後の機能的予後との関連を見いだし報告し,現在頚椎OPLL症例に対して多施設前向き研究が進行中である。今後さらなるエビデンスの蓄積と展開を進めていきたい。
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