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特集 脊椎脊髄外科の最近の進歩
Ⅰ.脊椎アライメント/画像診断
頚椎変性疾患治療に対するアライメントの影響
Effect of cervical alignment on the treatment for degenerative cervical diseases
大島 寧
1
Yasushi OSHIMA
1
1東京大学医学部附属病院,整形外科・脊椎外科
キーワード:
Kyphosis
,
Sagittal vertical axis
,
Cervical myelopathy
Keyword:
Kyphosis
,
Sagittal vertical axis
,
Cervical myelopathy
pp.443-448
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000854
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要旨:頚椎手術治療を考える上でアライメントを考慮すべきであることはいうまでもない。一方で,本邦で手術を受ける患者の多くはミエロパチーであり,軽度の不安定性あるいは後弯であれば,頚椎後方支持組織を可能な限り温存した除圧術で十分に対応できるはずである。頚椎固定術においてC2-7 SVA<40mmという考えは画期的であったと思うが,術中X線像で指標にするのは難しく,さらにいえば,ミエロパチーの治療と頚椎変形に対する治療を同様に扱うべきではないと考える。ミエロパチーの治療と変形矯正の治療を混同することなく,頚椎アライメントを意識して治療していくことが肝要である。
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