Japanese
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特集 足関節の鏡視下手術
距骨下関節鏡を行うべき病態
Role of subtalar arthroscopy
野口 幸志
1
,
副島 崇
2
Koji NOGUCHI
1
,
Takashi SOEJIMA
2
1久留米大学医療センター,整形外科・関節外科センター
2久留米大学健康・スポーツ科学センター
キーワード:
Subtalar arthroscopy
,
Sinus tarsi syndrome
,
Subtalar impingement
Keyword:
Subtalar arthroscopy
,
Sinus tarsi syndrome
,
Subtalar impingement
pp.377-383
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000834
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要旨:近年,足部・足関節領域においては,足関節以外の関節内・関節外の内視鏡手術も盛んに行われるようになってきたが,距骨下関節鏡は未だ一般的に普及しているとは言い難い。しかしながら,距骨下関節鏡を考慮すべき疾患は少なくない。距骨下関節へのアプローチとしては,前外側からと後外側からの大きく2つに分けることができ,病態に応じて使い分ける。距骨下関節の前方部~外側部,足根洞の鏡視に用いるポータルは主に2つあり,距骨外側突起のすぐ前方とその背内側に作製する。これに後足部内視鏡の際に用いる後外側ポータルを併用すれば,距骨下関節後方への操作の幅は広がる。体位は側臥位,もしくは半側臥位で関節鏡は径2.7mmの30°斜視鏡を用いる。これらのポータルを用いることで,距骨下関節鏡で可能な手術手技としては,滑膜切除,遊離体摘出,骨棘切除,癒着剝離,関節固定などがある。
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