Japanese
English
臨床
距骨下関節脱臼を伴う距骨骨折の手術成績
-―脱臼整復および内固定の時期は成績に影響する―
Surgical outcomes of talar fractures with dislocation of subtalar joint;timings of dislocation reduction and internal fixation influence outcomes
熊野 穂積
1
,
谷川 暢之
2
,
小田 幸作
3
,
辻村 知行
4
,
南 龍也
5
,
阿部 宗昭
1
Hozumi KUMANO
1
,
Nobuyuki TANIGAWA
2
,
Kohsaku ODA
3
,
Tomoyuki TUJIMURA
4
,
Tatsuya MINAMI
5
1春秋会城山病院,整形外科
2関西医科大学,整形外科
3高槻赤十字病院,整形外科
4ベリタス病院,整形外科
5蒼生病院,整形外科
キーワード:
Talar fracture
,
Subtalar joint
,
Talar necrosis
Keyword:
Talar fracture
,
Subtalar joint
,
Talar necrosis
pp.785-789
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000912
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要旨:距骨下関節脱臼を伴う新鮮距骨骨折15例の手術成績を調査し,脱臼整復および内固定手術時期と成績および距骨壊死の合併との関係につき検討した。受傷後早期に脱臼を整復し内固定した例(早期手術群),遅れて整復し内固定した例(待機手術群),受傷日に脱臼を整復し後日に内固定した例(二期的手術群)の3群に分け比較した。成績評価はHawkinsの方法で行い,excellentとgoodを良とし,fairとpoorを不良とした。その結果,早期手術群は良3例,不良2例,距骨壊死の合併率60%,待機手術群は良4例,不良1例,距骨壊死の合併率80%,二期的手術群は良5例,距骨壊死の合併率20%であった。受傷日に脱臼を整復し,後日に内固定した群に成績不良例はなく,距骨壊死例も少なかった。早期に脱臼を整復すれば,距骨骨折に対する手術は二期的に行っても成績が低下する傾向はなく,距骨壊死の頻度も増加しないことが示唆された。
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