Japanese
English
特集 足関節の鏡視下手術
足関節軟骨損傷に対する鏡視下手術
Arthroscopic surgery for chondral/osteochondral injury in ankle joint
中佐 智幸
1
,
生田 祥也
1
,
露口 勇輔
1
,
大田 悠貴
1
,
金光 宗一
1
,
安達 伸生
1
Tomoyuki NAKASA
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究科,整形外科学
キーワード:
Cartilage
,
Osteochondral lesion
,
Arthroscopy
Keyword:
Cartilage
,
Osteochondral lesion
,
Arthroscopy
pp.369-376
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000833
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要旨:足関節の軟骨・骨軟骨損傷は日常診療で遭遇することが多く,病変部の状態により,様々な治療が選択される。手術療法としては,骨髄刺激法,骨軟骨片固定術,自家骨軟骨柱移植術が行われる。術前に十分な画像評価を行うことが重要であるが,術式の最終決定は関節鏡視による軟骨損傷の程度,病変部の安定性の評価により行われる。骨髄刺激法は,病変部の大きさが150mm2未満で,骨囊腫を伴わない症例に施行され,低侵襲で簡便であるため広く行われている。骨軟骨片固定術は,軟骨変性が軽度で骨軟骨片が大きい症例に行われ,nativeの関節面で修復できるのが利点である。自家骨軟骨柱移植術は,軟骨変性が著しく,病変部の大きい症例や,軟骨下骨囊腫がある症例などで適応となる。硝子軟骨で修復できる利点があるが,膝に侵襲が加わるなどの欠点がある。関節鏡視による正確な病変部の診断と各術式の特徴を踏まえた術式選択が必要である。
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