Japanese
English
症例
腰椎後側方固定術後の椎間孔狭窄遺残症例に対し脊椎内視鏡下手術が有効だった1例
Efficacy of posterior spinal microendoscopic surgery for post-fusion foraminal stenosis;a case report
友松 晃一
1
,
籠谷 良平
2
,
筒井 俊二
3
,
中尾 慎一
4
,
吉田 宗人
4
,
山田 宏
3
Koichi TOMOMATSU
1
,
Ryohei KAGOTANI
2
,
Munehito YOSHIDA
4
,
Hiroshi YAMADA
3
1紀南病院,整形外科
2和歌山県立医科大学紀北分院,整形外科学教室
3和歌山県立医科大学,整形外科学教室
4角谷整形外科病院
キーワード:
Post-fusion foraminal stenosis
,
Spinal microendoscopic surgery
,
Multiple operated back
Keyword:
Post-fusion foraminal stenosis
,
Spinal microendoscopic surgery
,
Multiple operated back
pp.311-315
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000813
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要旨:腰椎後側方固定術後を含む多数回手術後に椎間孔狭窄が遺残し,下肢痛が改善せず40年が経過した症例に対して脊椎内視鏡下手術を行い良好な経過を得た症例を経験した。76歳男性で30歳代より右下肢痛があり,第5腰椎分離すべり症の診断のもと合計6回の手術を行ったが,症状は改善せず当科受診となった。起立歩行および仰臥位にて強い右下肢痛を訴え,右下肢の筋力低下も認めていた。L3-S1高位まで後側方固定は完成していたが,3D-MRIにて右L5神経根が椎間孔入口部で圧痕を形成しており,CTにて同部位にragged edgeの遺残を認めた。右L5神経根ブロックが著効したために手術適応と判断し,脊椎内視鏡を用いて椎間孔内の神経除圧を実施した。術直後より右下肢痛は消失し,筋力低下も改善した。本症のように腰椎固定術後の固定範囲内にも狭窄病変が存在すると神経症状が遺残しうることを念頭に診療にあたる必要がある。
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