Japanese
English
研究
随意性咳嗽時における体幹深部筋の筋電発現
-―活動開始時間について―
Electrical activity of the lateral abdominal and truncal muscles during voluntary cough motion
佐々木 祐二
1
,
山根 将弘
1
,
飯澤 剛
1
,
本間 久嗣
1
,
菅原 和侑
1
,
青木 光広
1
Yuji SASAKI
1
1北海道医療大学大学院,リハビリテーション科学研究科
キーワード:
Voluntary cough
,
Muscle contraction time
,
Deep abdominal muscles
Keyword:
Voluntary cough
,
Muscle contraction time
,
Deep abdominal muscles
pp.299-304
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000810
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要旨:成人男性12例を6例ずつ2グループに分けて随意性咳嗽に伴う体幹筋と股関節周囲筋の筋電計測を行った。腹横筋,腰部多裂筋,大腰筋,腸骨筋には超音波画像ガイド下で微細ワイヤー電極を挿入した。グループAでは腹横筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹直筋・腰部多裂筋,グループBでは大腰筋・腸骨筋・内腹斜筋・外腹斜筋・股関節屈筋の筋活動開始時間を記録した。その結果,随意性咳嗽に伴う筋活動発現時間は内腹斜筋を0秒として,腹横筋,腸骨筋,大腰筋,内腹斜筋,外腹斜筋の順に平均−0.123,−0.123,−0.107,0.00,0.053秒であり有意差を認めた。随意性咳嗽で腹腔内圧が急速に上がる際に腹横筋・内腹斜筋に加えて腸骨筋と大腰筋が早くから作動したことは,体幹運動に伴う急激な腹圧の上昇と股関節屈曲が同時に起こることを示唆していた。
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