Japanese
English
綜説
筋電圖による呼吸研究
Respiratory Examination by Means of Electro-Myography
卜部 美代志
1
,
川俣 健二
1
Miyoshi URABE
1
,
Kenji KAWAMATA
1
1東京大學木本外科
1Department of Surgery (KIMOTO), University of Tokyo, Medical School
pp.10-17
発行日 1953年3月15日
Published Date 1953/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200068
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はしがき
筋の働作電位の研究はPiper (1912)によつて始められたものであるが,その後Adrian及びBronkによる針電極の考案があつて新しい發展を遂げ,急激に臨床醫學の分野に應用されるに至つた。現今に於ては筋電圖は,心電圖,腦波と並んで重要な地歩を占めている。吾が國に於ても最近時實博士を始めとし津山博士その他多數の人々によつてこの研究が進められてきた。
筋電圖による呼吸作用の研究は従來餘り多いものではない。筋の働作電流という特徴を利用した場合には呼吸研究の面に従來と異つた新しい領域を開拓出來ないかと考えられるのである。筆者はこの點に就て實例を掲げて少しく解説を試みたい。
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.