Japanese
English
特集 医療におけるAIの活用
医療×AI
-―AIの基礎と医療への応用―
Medicine×AI;the basics of AI and its application to medicine
玉田 嘉紀
1
,
佐藤 憲明
2
,
奥野 恭史
2
Yoshinori TAMADA
1
,
Noriaki SATO
2
1京都大学大学院医学研究科,人間健康科学系専攻医療情報AIシステム学講座
2同上,ビッグデータ医科学分野
キーワード:
Artificial intelligence(AI)
,
Machine learning
,
Medicine
Keyword:
Artificial intelligence(AI)
,
Machine learning
,
Medicine
pp.215-221
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000795
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:わが国は少子高齢化が急速な勢いで進んでおり,医療の効率化が急務となっている。そのためには医療の高度化や個別化が必要であるが,これらを実現する手段の一つがAI(人工知能)である。現在主流となっているAIは機械学習と呼ばれる方法で,その一つであるディープラーニングは画像認識で画期的な精度を達成し,AI研究ブームの火付け役となっている。この画像認識を中心に医療データへのAIの応用が進んでいる。まずこの機械学習の概念とディープラーニングについての原理を解説する。AIの適用先として病変写真,病理画像,およびX線画像医療データが挙げられる。また電子カルテや大規模健康調査データに対してAIを用いた発病予測などへも適用が進んでいる。電子カルテの自由記載文や文献などからの自然言語処理による解析,ゲノムに基づく診断にもAIの適用が検討されている。一方,AIは根拠が不明瞭になるなど問題点もあり配慮が必要である。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.