発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003111219
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人工股関節周囲骨溶解例における破骨細胞初期分化過程に作用するサイトカインの血中濃度を測定してM-CSF,HGFが骨溶解発生の補助マーカーとなり得る可能性について報告した.OL(+)群では血清M-CSF,HGFのいずれか,両者が高値を示したが,骨透亮像の出現数の増加を骨溶解の進行とするとその程度との相関は認めなかった.OL(-)群では血清M-CSF,HGFが高値の例があり,それらの症例を経時的に観察して早期にfocalな骨透亮像が出現してくるならば,これらサイトカインが骨溶解発生のマーカーになる可能性があると考えた
©Nankodo Co., Ltd., 2002