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特集 ロコモとフレイル
ロコモフレイル外来の立ち上げとそこでみられた両者の合併・相互関係
Starting up of Locomo-Frail Clinic and coexistence or interrelation of the two conditions
松井 康素
1
Yasumoto MATSUI
1
1国立長寿医療研究センター,ロコモフレイルセンター
キーワード:
Locomotive syndrome
,
Frailty
,
Interrelation
Keyword:
Locomotive syndrome
,
Frailty
,
Interrelation
pp.733-740
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000483
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要旨:ロコモとフレイルはともに,健康寿命の延伸,要介護化予防を目指した考え方である。ロコモは整形外科の,フレイルは老年内科の視点であり,これまでは接点が少なかったため,専門外来が開かれても両科が共同・協力して運営されることなく独自の視点のみに着目したものがほとんどであった。そのため同時に評価されることが少なく,相互の関連は不明なままであった。当センターでは,双方の重要性を鑑み,整形外科,老年科医はもちろん,多職種が連携・協力する,世界初のロコモフレイル外来を立ち上げた。両者に共通した要因であるサルコペニアを含めた包括的な評価を行う総合的な診療システムであり,個々の患者に則した介入法を行っている。両者の同時評価からみた,フレイルとロコモの包含関係は,ロコモはフレイルの一部というより,むしろ逆にロコモの一部がフレイルになっていた。整形外科医と老年科医が協力して両方の観点を重視し,総合的な評価をする必要がある。
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