Japanese
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特集 ロコモの現状と今後の展望
子どものスポーツとロコモ
Relationship between sport participation in childhood and locomotive syndrome in later life
鳥居 俊
1
Suguru TORII
1
1早稲田大学スポーツ科学学術院
キーワード:
Childhood
,
Sports
,
Locomotive syndrome
Keyword:
Childhood
,
Sports
,
Locomotive syndrome
pp.813-818
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002611
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要旨:私たちの運動器は発育期に多くが獲得される。最大身長増加時期の1年後頃に骨量の最大獲得時期がみられ,除脂肪量(筋量)増加の最大時期は骨量増加よりやや早い。特に骨量獲得はこの時期を含む数年間が生涯最大骨量を決定することになる。小中学生で部活動などスポーツに定期的に参加していると,スポーツをしていない同年代の者より体重に占める除脂肪量の割合や骨密度が高く,体脂肪率が低くなっている。一方,高齢者で小中学校時代に定期的な運動参加があった人達は,女性では骨密度,サルコペニア指数の骨格筋量指数(SMI)ともに高く,男性でもSMIが高い傾向にあった。子ども時代の運動参加頻度は50歳代以降の運動参加頻度と関連しており,子ども時代に運動が好きで運動参加頻度が高いと50歳代以降も運動参加頻度が高くなっていた。女児の運動参加は年長になると減少するが,運動好きな児童ほど運動時間が長いので,学校体育を運動好きな子どもを増やすきっかけにしたい。
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